仮想SPARCサーバ、Charon-SSP
Charon-SSP/4M/4Uは、Charonクロスプラットフォームハードウェア仮想化製品ファミリーの一部です。Charon-SSPは、元のSPARCハードウェアの仮想レプリカを、標準の64ビット版x86互換コンピューターシステム上に作成します。SunOS / Solarisなどのオペレーティングシステム、そのレイヤード製品やアプリケーションを含め、元のSPARCバイナリコードを実行します。
Charon-SSP/4M/4Uは、次のSPARCコンピューターシステムを、Linuxホストプラットフォームで実行する同等の仮想システムで置き換えするように設計されています。
- 置換するCharon-SSP製品/ハードウェア
- Charon-SSP/4M – Sun-4m/V8
- Charon-SSP/4U – Sun-4u/V9
元のSun-4m/V8およびSun-4u/V9ハードウェアは仮想化され、SunOSまたはSolarisオペレーティングシステムおよびその環境で実行しているすべてのソフトウェアはこれまで通り稼働します。元のソフトウェア(オペレーティングシステム、レイヤード製品またはアプリケーション)は変更がほとんど不要で、日常の管理タスクも変わりません。
SPARCのCPU & システム
Charon-SSPは、32ビット版Sun-4m/V8プラットフォームと64ビット版Sun-4u/V9プラットフォームを仮想化します。仮想ソフトウェアレイヤーは、Solaris/SunOSオペレーティングシステムからアプリケーションまで、ほとんどすべての仮想オンボードデバイスを上位レイヤーに提示します。
Charon-SSPには、カスタマイズされたLinux OSとCharon仮想マシンモニターが、基本インストールとして含まれています。Red Hat LinuxおよびFedoraといった標準のLinuxディストリビューションに製品をインストールできるように、RPMインストーラーも別に提供されます。Charon-SSPは、VMware、Oracle VMなど、主流の仮想化ソリューションや製品ともうまく機能します。
管理アプリケーション
Charon Managerは、Charon-SSP製品に統合されたコンポーネントです。そのグラフィカルインターフェイスは直感的で使いやすく、ローカル、リモートのいずれからでもCharon-SSPおよび仮想SPARCシステムを管理できます。Charon Managerは、スタンドアロンアプリケーションとしてLinuxまたはWindowsにインストールして、仮想SPARC管理ステーションとして機能させることができます。
性能
Charon-SSPは、Stromasys独自のDIT(Dynamic Instruction Translation: 動的命令変換)技術を使用して、実行時のSPARC命令実行速度を向上させます。慎重に設計されたアーキテクチャーとこのDIT技術により、仮想SPARCシステムのパフォーマンスは実用レベルに達します。
製品ライセンスキー
Charon-SSPは、ハードウェアライセンスキーとソフトウェアライセンスの両方をサポートします。必要に応じて適切な保護方法を選択できます。ハードウェアのUSBライセンスキーを使用される場合、Charon USB HASPライセンスキーをホストシステムに常時接続しておく必要があります。このライセンスキーには、個々のお客様専用のライセンスパラメーターが保存されています。